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『マッサン』の曲について

Posted: 2014年10月1日 | Author: | Category: Drama

『マッサン』始まりましたねわーい (嬉しい顔)観てくださっている方、本当に有り難うございます。
第1話の冒頭「この手、離すなよ」の幻想的なシーンでメインテーマが流れた時には、
私は思いを込めすぎて作っていたので嬉しくて大泣きしてしまいましたほっとした顔
第2話のプロポーズシーンではメインテーマ合唱曲バージョンが流れて、また涙しましたほっとした顔
この合唱曲は東工大サークルの「コール・クライネス」さんに歌ってもらいました。
MUSICページ(http://www.harumifuuki.com/music)にて聴けますので是非。
合唱曲は、もう1曲書いています。とても重要な曲なのでいつ流れるか私も楽しみですムード

メインテーマ音楽、気に入って下さっている方のメッセージ沢山届いています。ありがとうほっとした顔
これから週1回MUSICページにて亀山政春ことマッサンのテーマや、鴨居さんのテーマなど沢山の
音楽を順にあげていきます。聴いて楽しんで頂ける様にしたいexclamation週1回遊びにきてくださいわーい (嬉しい顔)るんるん (音符)

『マッサン』の音楽作りについて書きたいと思います。

まずは、モデルとなった竹鶴政孝さん、リタさんに関する伝記、書籍などを収集。
すでに絶版になっていたものを、神田の古本屋さんを回ってようやく見つけたこともありました。

それと同時に、広島(竹原)大阪(帝塚山・住吉)北海道(余市)を旅して、
彼らが暮らした土地、空気、水のニオイを感じてきました。

そして、一番重要な資料は、ドラマ脚本と制作スタッフからのコメント。
キーワードとしては、明るい、前向き、夢をあきらめない、絆、愛、冒険などがありました。

■メインテーマができるまで。

メインテーマ曲は、最終的にコレだ!というものを3案作りました。

3案を提出して、1発OKをもらったのが、この曲です。

『マッサン -メインテーマ-』

http://www.harumifuuki.com/music

スコットランド人と日本人の国際結婚には(1920年)私達の想像以上の苦労があったに違いありません。
マッサン夫婦の愛・絆を強くし、熟成させるのに、役立ったもののひとつに「音楽」がありました。
劇中でも、「蛍の光」など日本人になじみのあるスコットランド民謡が何曲も流れます。

故郷を離れて、日本で生きる覚悟を決めたとしても。故郷の哀愁、想いは、捨てきれない。
誰よりも日本人になりたいと強く願い、努力するが、世間は簡単には認めてくれない、
思うようにいかないジレンマ。それでも。なにがあっても、
夢をあきらめないんだ!夢を追い続ける疾走感。
夫マッサンの夢が自分の夢、幸せと強くリンクしていく様子をイメージして作曲しました。

■メインテーマ曲の解説。

主人公エリーのテーマでもあります。ふるさとスコットランドを意識して、バグパイプ、
ティンホイッスルの楽器を使用。パグパイプは音の主張が強く、たくましいという良さはあるのですが、
使い方、構成によっては、戦い、勇ましいというイメージをより強く喚起してしまう可能性もあります。

エリーは、外国人としての差別や偏見と戦ったのかもしれません。
しかし、それは社会、権力、組織、他者との戦いではなく、
自分の気持ちとの戦いではなかったのではないか?
マッサンのウィスキー作りの夢は自分の夢。その夢を絶対にあきらめない。どんなことがあっても。
他者との戦いではなく、内なる自分との戦い。そこで、パグパイプを隠し味として使用、
揺れ動く心情を、ティンホイッスルとオーケストラ、ピアノをメインで表現しました。

スコットランド民謡と日本の音階は同じヨナ抜き音階(4番目と7番目の音をぬいた音階)です。
メインテーマの一部のメロディーをヨナ抜きで作り、スコットランドと日本の共通点、
どことなくなつかしい雰囲気を表現したかったです。

日本(特に余市)が故郷スコットランドとニオイ、雰囲気が似ていたこと。
スコットランドと、日本は共通点が多いことをエリーは感じていました。
肌の色、外見は違っても、人間としてハートの中身は変わらない。
笑い、感動、悲しみ、愛する気持ち。感情には、国境はない。
だからこそ、自分の気持ちもいつか分かってもらえる。
スコットランド、日本の違いなんて関係ない。

きっと、いつか自分も日本人として認めてもらえるんだ。
そんな明るい希望、前向きな気持ちを表現しようと試みた曲です。